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書影付き著作データ (1)小説

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塔(1948)
風土(省略版)(1952)
小説風土(完全版)(1957)
小説風土(決定版)(1968)
草の花(1954)
冥府(1954)
夜の時間(1955)
完全犯罪(1957)
心の中を流れる河(1958)
世界の終り(1959)
告別(1962)
忘却の河(1964)
幼年(1967)
海市(1968)
風のかたみ(1968)
夜の三部作(1969)
加田伶太郎全集(1970)
夢見る少年の昼と夜(1972) 限定版追加
海からの聲(1974)
獨身者(1975)
夢の輪(1981)

*画像クリックで拡大画像にリンクします。

□塔
○元版・異装再版

 
画像左(スマホでは上:以下同様):元版
「塔」 アプレゲール・クレアトリス 1948・3・1 眞善美社 95円  
秀英社・B6判・紙装・カヴァ・帯〔不明〕・235頁
*「塔」「雨」「めたもるふおおず」所収 「ノオト」48年1月,著者自装

画像右:同異装再版 アプレゲール新人創作選4 1948・10・10 眞善美社130円
秀英社・B6判・紙装・カヴァ(著者自装)・235頁
    
同書元版は帯付と言われるも、いまだに未見。もし美本の帯付が出てくれば、3桁の声を呼ぶのではないか。また、和紙表紙装の限定版がある(50部と言われるも番号はなし)。この限定版は稀に市場に出現する。状態により10万円~20万円程度。異装再版本も余り見かけない珍本である。カヴァに「著者自装」とあるものの、どうも福永らしくない絵である。

○ 文庫版
「塔」講談社文庫版 1973・6・15 講談社 200円

豊国オフセット・文庫判・紙装・カヴァ・263頁 
「解説」白井健三郎,カヴァ挿画 南 桂子
* 「塔」「雨」「めたもるふおおず」「河」「遠方のパトス」「時計」「水中花」所収
 

□風土
○ 「風土」省略版

「風土」省略版 1952・7・31 新潮社 250円
東日本印刷・B6判・紙装・帯・280頁 「後記」1952年5月,帯文 堀辰雄
* 「第二部 過去」を省いた不完全版

1941年、大学卒業後の夏に書き始められた福永の文学的出発を告げるロマン。戦中戦後の激変する環境の下、経済的・身体的困難に直面しつつ書き続けられた。堀辰雄、中村真一郎他の推薦・斡旋があったものの、新潮社の意向により第2部を省いた省略版として刊行された。帯付の市場価格は6000円~13000円程。
同書を「省略版」、1957年の東京創元社刊行本を「完全版」、1968年の新潮社刊行本を「決定版」と称する。

○「小説風土」完全版

   (表紙)
限定1000部 
1957.6.15 東京創元社 1000円
扶桑印刷・A5判変型・丸背紺布装・函・番号入・453頁 旧かな・旧字
「風土後記」57年5月(2頁)、「著作目録」(2頁)、「目次」(2頁)
*私家版30部本あり(1~30)1000部版と同判、同装幀
*省略版に、過去を扱う第二章を増補しただけでなく、本文全体に大幅な手入れ。
  
   (扉)
第2部が増補され、はじめてロマンとして完全な姿で読者に提供した本書扉に『小説風土』と明記した意味は大きい。
奥付にも「小説風土」とある。
 
  (寄贈名簿)
これは、1957年の「文藝手帖」に記された『小説 風土』完全版の寄贈先名簿である。
鉛筆書きなので多少読み難い箇所もあるが、例えば中村真一郎の後に(4)とあるのは、限定番号第4番本を贈ったことを示す。一桁にはマチネ・ポエティクの同人たちの名が並ぶ。
室生犀星に第10番、川端康成に第11番、堀多恵子に第12番、三島由紀夫に第16番、梅崎春生に第18番、鈴木力衛に第19番、鈴木信太郎に第21番、渡邊一夫に第22番、石川淳に第24番、そして福永末次郎が第30番。ここまでが限定1000部の内の「私家本」(限定30部)を送った相手である。親しい友人、恩師、この小説を書く際にとりわけお世話になった人々、敬愛する小説家、縁の深い人々である。
福永は、著書を刊行する度に、このような寄贈名簿を手帖に記載しており、刊行当時の人間関係を知る上でも貴重な資料となる。
    
○「小説風土」決定版
1968.12.10 新潮社 700円
二光印刷・46判・丸背深緑布装・函・帯・417頁 新かな・新字
「解説」丸谷才一、装幀 岡鹿之助
*完全版本文に、更に全体に渡って手入れがあるので「決定版」と呼ぶ。奥付に決定版との表記がある。
 
○新潮文庫版
1972.6.15 新潮社220円 光邦・文庫判・紙装・カヴァ・429頁 新かな・新字
「解説」丸谷才一(決定版と同文)、カヴァ装幀 岡鹿之助

*表紙は決定版の函と同一


□草の花
○ 元版
『草の花』元版 1954・4・15 新潮社300円

二光印刷・46判・丸背肌色布装・カヴァ・帯・269頁 
帯文 伊藤 整・神西清,装畫 江崎孝坪
* 表題作のみ


○ 文庫版
「草の花」文庫版 1956・3・10 新潮社 80円
二光印刷・文庫判・紙装・帯・255頁
「解説」本多顯彰

福永文庫本のロングセラー。それだけに、画像にある1956年刊行の初刷本の帯付を見つけるのは難しい。第18刷(1967・12)で改版、新かなとなる。第62刷で再改版。

□ 冥府
『冥府』 1954・8・10 講談社 250円
    
大同印刷・46判・角背厚紙装・カヴァ・帯・254頁
「ノオト」54年7月,著者自装,帯文 石川 淳
*「冥府」「水中花」「時計」「遠方のパトス」「河」所収


夜の時間
○ 私家版
「夜の時間」 私家版 限定50部  
1955・7・30 河出書房 非売品
東京印刷・新書判変型(112×178)・丸背厚紙装・ 函・番号入・220頁 内容は普及本に同じ
同書の普及本(新書版)は、現在数千円で入手可能だが、こちらの限定本は稀覯本であり、函付美品は20万円ほど。
福永の1960年以前の少部数限定本は、70年以降に作製された限定本に比べ人気が高く、高価である(し、そもそも市場に出てこない)。
献呈署名は、横70㎜×縦90㎜の厚紙にペンで記されており、50部の内46部が知人・編集者に贈られた。
この作品には、熱狂的な愛読者がおり、当限定本を複数所蔵している者もいるとか。5年ほど前に、草稿の一部が市場に出現した。
この50部本は、堀辰雄の『聖家族』が函も本体も真っ白な装幀なので、おそらくそれを模したものである。

○普及版
「夜の時間」 普及版 〔カヴァ背文字に赤黒2種あり〕 
1955・7・25 河出書房  120円
東京印刷・新書判・紙装・カヴァ・220頁 「附記」1955年6月
カヴァ装幀 三岸節子

昭和30年代まで愛読者500人を自認していた福永だが、意外にも初刷のみの著書はむしろ少ない。元版の『塔』や『1946 文学的考察』、さらに『草の花』は再刷が発行されており、『心の中を流れる河』は第3刷まで確認されている。
そしてこの『夜の時間』の普及版は、1955年12月発行の第7刷がある。初刷からわずか5ヶ月で7刷を重ねていることになる(刷数が、そのまま部数に直結しない場合も多いが)。

○「夜の時間」広告
「文藝」1955年9月号の折込広告。ロイド眼鏡の若き福永。同時代評として貴重。


□完全犯罪
1957・12・5 講談社 240円
圖書印刷・B6判・紙装・帯・244頁
*「完全犯罪」「幽靈事件」「温室事件」「失踪事件」「電話事件」所収
「序」、「跋」江戸川亂歩、装幀 高久廣

現在でも、帯なしは「日本の古本屋」でも入手容易だが、帯付は稀本なので2万円位~の出費が必要となる。本体・帯の状態により、価格に大きな開きがある。


□心の中を流れる河
○ 元版
「心の中を流れる河」 元版      
1958・2・5 東京創元社300円
田中末吉・46判・フランス装・函・269頁
*「夢見る少年の晝と夜」「秋の歎き」「風景」「幻影」「死神の馭者」「一時間の航海」「鏡の中の少女」「心の中を流れる河」所収、装畫:菅野陽
現在の古書価格は、4千円~1万5千円位。管野陽の装幀が印象的。
  


□世界の終り

「世界の終り」1959・6・20 人文書院 350円〔函タイトル上部・下部2種あり〕
内外印刷・46判・角背厚紙装・カヴァ・函・279頁
「後記」1959年5月、「福永武彦著作目録」、カヴァ装画 駒井哲郎
*「夜の寂しい顔」「未來都市」「鬼」「死後」「影の部分」「世界の終り」所収
巻末の「福永武彦著作目録」において、長篇として『死の島』が未刊、エッセイとして『ゴーギャンの世界』が近刊と記されている。函平のタイトルは、上部と下部の2種類がある。


□告別
○ 元版
「告別」 元版1962・4・10 講談社 320円
豐國印刷・46判・角背厚紙装・カヴァ・帯・243頁
*「告別」「形見分け」所収、帯文 河上徹太郎,
カヴァ写真撮影 渡辺雄吉

一時は、帯付が5万円近くしていた時期もあるが、現在はその数分の一。ただし、水色の帯は褪せやすく、背文字が読めないものが多く、良好な帯付は稀。
  
○新装版

「告別」 新装版 1970・9・15 講談社600円
暁印刷・46判・丸背濃青布装・函・帯・225頁
* 「告別」「形見分け」所収 附録」として「私の小説作法」「わが小説」を追加 
「新版後記」70年7月,著者自装

○ 文庫版
(画像左)「告別」 講談社文庫版 1973・4・15 講談社140円
豊国オフセット・文庫判・紙装・カヴァ・170頁 「解説」菅野昭正、カヴァ装画 駒井哲郎
*「告別」「形見分け」所収  

(画像右)「告別」 講談社文芸文庫版 1990・6・10 講談社 680円
豊国印刷・文庫判・紙装・カヴァ・帯・221頁  
「解説」菅野昭正、「作家案内」首藤基澄、「著書目録」曽根博義
*「告別」「形見分け」所収   
          
初刷では、213頁下の写真の4人の内、深沢紅子と堀多恵子の名前が入れ替わっている。編集部に、葉書でその旨を指摘したところ、再販で訂正された。
 

□忘却の河
○文庫版

(画像左)「忘却の河」 新潮文庫版 1969・4・30 新潮社 130円
塚田印刷・文庫判・紙装・カヴァ・278頁 「解説」篠田一士、カヴァ装幀 岡鹿之助

(画像右)「忘却の河」 文庫改版異装 2007・9・1 新潮社 514円+税
大日本印刷(株)・文庫判・紙装・カヴァ・帯・353頁
「初版後記」、「解説」篠田一士、「今、『忘却の河』を読む」池澤夏樹
33刷の改版、改装本。文庫初版と別カヴァ。
「初版後記」と池澤夏樹の一文が巻末に増補された。34刷で池澤氏の一文、少手入れ。
 

□幼年
○ 文庫版
「幼年」 講談社文庫版 1972・10・15 講談社 160円

豊国オフセット・文庫判・紙装・カヴァ・202頁
*講談社元版より「晩春記」「旅への誘い」「鴉のいる風景」「夕焼雲」を割愛
「解説」清水 徹,「年譜」源 高根(1972年9月)
デザイン 亀倉雄策,カヴァ装画 南 桂子

Web「日本の古本屋」が出来るまで、『幼年 その他』講談社元版より、この文庫本の方が見つけにくかった。そのことは、『告別』・『夜の三部作』の講談社文庫も同様である。

 

□海市 
○ 元版
「海市」 元版(見返しに福永武彦自筆短歌入)

1968年1月15日 新潮社 定価700円
二光印刷・46判・丸背薄紫布装・カヴァ、ビニールカヴァ・函・401頁
函に福永顔写真(初版と後版で異なる)と著者の言葉
函裏文として、川端康成・伊藤整・平野謙、装幀 岡鹿之助

当該短歌は「雜百首」に「挽歌」として所収。1950年作。
 
○ 文庫版
「海市」 新潮文庫版 1981・10・15 新潮社 440円
   
錦明印刷・文庫判・紙装・カヴァ・帯・420頁 
「解説」豊崎光一,カヴァ絵 ニコラ・ド・スタール


風のかたみ
○文庫版
(画像左)「風のかたみ」 新潮文庫版 1979・9・25 新潮社 320円
金羊社・文庫判・紙装・カヴァ・374頁 「解説」野口武彦、カヴァ装幀 守屋多々志

(画像右)「風のかたみ」 文庫異装版 1996・8・30 新潮社 520円
金羊社・文庫判・紙装・カヴァ・帯・374頁 カヴァ写真 工藤勝彦,題字 浅井慎平
文庫初版と別カヴァ。4刷。
同作品の映画化(高山由紀子監督)に伴った改装で、カヴァは映画の一場面。


夜の三部作
○元版

「夜の三部作」 元版 1969・12・12 講談社 680円
豊国印刷・46判・丸背紺布装・函・帯・409頁
*「冥府」「深淵」「夜の時間」所収 「序文」69年10月,著者自装

文庫版
「夜の三部作」 講談社文庫版 1971・9・15 講談社 260円
豊国オフセット・文庫判・紙装・カヴァ・428頁
「福永武彦の文学」長田 弘、「年譜」源 高根(71年6月)、装幀 亀倉雄策
Web「日本の古本屋」が出来るまでは、文庫ながら入手し難い本であった。後刷でカヴァが変わるのだが、特に初刷(左)の帯付は珍。帯裏文「暗黒意識とでも呼び得る、人間を内面から動かしている眼に見えない悪意のようなものを幻覚化して、抽象世界に構築した三部作「冥府」「深淵」「夜の時間」の決定版」。


加田伶太郎全集
○ 新潮文庫版
「加田伶太郎全集」 新潮文庫版 
1975・12・15 新潮社 280円
    
錦明印刷・文庫判・紙装・カヴァ・379頁
* 元版より「女か西瓜か」「サンタクロースの贈物」「地球を遠く離れて」を割
愛 「解説」都築道夫(元版とは別文)
○ 扶桑文庫版
「加田伶太郎全集」 扶桑文庫版 
2001・2・23 扶桑社 762円+税

廣済堂・文庫判・紙装・カヴァ・帯・588頁 「解説」杉江松恋、カヴァデザイン 平野甲賀、カヴァ木版画 森英二郎
*元版に「作者を探す三人の登場人物」、「エッセイ集」と題して「探偵小説の愉しみ」・「探偵小説と批評」・「推理小説とSF」・「『深夜の散歩』の頃」の計5篇を追加。また「付録」として『完全犯罪』跋、元版の解説・月報の全文、新潮文庫版の解説を収める。


□夢見る少年の昼と夜
○ 限定版
『夢みる少年の晝と夜』 槐書房版 79年2月刊行
*表題作のみ所収、「『夢みる少年の晝と夜』限定版ノオト」78年12月
装釘・插畫 脇田 和,檢印 森田緑山
・限定A版 50部 精興社・128×176・丸背茶山羊革スエード装・天金・布装夫婦函・ダンボール外函・番号、ペン署名入・脇田和のカラー銅版画2葉添付・103頁・頒価5万円
・限定B版 125部 精興社・128×176・丸背茶山羊革スエード装・天金・紙装夫婦函・ダンボール外函・番号入・脇田和の白黒銅版画2葉本文中に綴じ込み・103頁・頒価2万円
・著者版  26部  精興社・128×176・丸背茶山羊革スエード装・三方金・布装夫婦函・ダンボール外函・番号,エピグラム入・脇田和のカラー銅版画2葉が畳紙に入って添付・103頁・頒価8万円
3種類の限定本があり、A版は5万円、B版は2万円、著者本は非売品と明示されているが、刊行案内によると、21部のみだが8万円で一般に頒布されたようだ。
3冊共に、本文は精興社印刷による10ポイント、正漢字正仮名遣い。
表紙装幀と本文の組みは同一。ただし、B版は2枚の版画は本文に綴じ込まれている。亦、扉の題名が、著者版とA版は緑色、B版は臙脂色。
現在の古書価格は、部数が3種全て合わせて201部と少ないので、B版が3万円、A版が6,7万円、著者本は10数万以上。
この限定版本文にはかなり手入れがあるが、何故か全集版には反映されておらず、論の底本としては、この限定版に拠らねばならない。

(限定A版に添付された脇田和のカラー銅版画2葉)        
脇田版画は、A版と著者版は多色刷、署名入で畳紙入り別添、B版は単色刷で本文に綴じ込みと刊行案内にはあるものの、所蔵するA版本の版画「夜の少年 アンドロメダ」には署名がないし、畳紙にも入っていない。これはこの本が不完全品ということなのか、他のA版本と比べないとハッキリしない。著者本は、案内通りにエピグラムが入り、2枚の版画がひとつの畳紙に入っている。

○文庫版
「夢みる少年の昼と夜」 新潮文庫版 1972・11・30 新潮社 160円
塚田印刷・文庫判・紙装・カヴァ・帯・317頁
*「夢みる少年の昼と夜」「秋の嘆き」「沼」「風景」「死神の馭者」「幻影」「一時間の航海」「鏡の中の少女」「鬼」「死後」「世界の終り」所収
「解説」篠田一士,カヴァ装幀 麻生三郎
   

海からの聲
○限定版
「海からの聲」 限定500部 1974・7・25 槐書房 16000円
精興社・160×232・和紙装・セロファン紙・和紙装帙・ダンボール函・ダンボール外函・番号,毛筆署名入・27頁
白バックスキン装の著者本あり 印刷所等500部版に同じ
* 表題作のみ 題簽 石川 淳,檢印 串田孫一
ダンボール外函は無くても完品として売買されている。題簽の石川淳は『象牙集』にも揮毫している。500部本は入手容易だが、白バックスキン装の著者本は、市場にはほとんど現れない稀覯本。


獨身者
○文庫版
「独身者」 中公文庫 1982・5・10 中央公論社 340円
三晃印刷・文庫判・紙装・カヴァ・帯・238頁
*「『独身者』後記」(元版の末尾を割愛),「解説」加賀乙彦、カヴァ画・カット岡 鹿之助,表紙・扉 白井晟一
再刷が出るまではなかなか入手し難い文庫本であった。「後記」は、槐書房版の後記の末尾が割愛された一文ながら、作品成立に関して書誌的に重要な内容となっている。


□夢の輪
○ A判70部
「夢の輪」 A判70部 1981・12・8 槐書房 A版 35000円
「あとがきに代えて――『夢の輪』のあとさき――」源 高根,題字 著者 
精興社・46判・丸背緑総バックスキン装・天金・布貼夫婦函・ダンボール外函・番号,落款入・295頁
1960年~61年に「婦人之友」に連載されたが中断、書き継ぐ意志はありながら、結局完結に至らなかった長篇小説。福永没後の刊行でA版が70部、B版が250部作製された。画像は、A版70部本。

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